八重のドクダミ (どくだみ科)

特有の匂いと旺盛な繁殖力で敬遠されがちなドクダミだが、八重咲きの花はあまり知られてない。

八重と言っても白い花びらに見える総苞片がレイヤードスカートのように幾重にも重なって、ドクダミとは信じられないほど優雅である。

その八重咲きを梅雨シーズン半ばに小松橋付近の新堀用水べりで見かけた。

草丈は30〜50センチぐらい。葉や茎はドクダミと全く同じで特有の臭気も変わらないが、小さなおしゃもじ型の白い総苞が数段重なった頭花の径は3センチぐらいだ。

いわゆるドクダミの変種だそうで、花そのものはトップの黄緑色の粒状の集合体で花らしくないが、触ると花粉がかすかに飛散する。根茎で殖えるのもドクダミと同じだが、通常のドクダミが近くにあると、原種に戻ってしまうらしい。

ドクダミは毒矯め=毒消しの意味で、古くから十薬と称して消炎や利尿剤、葉はおできや化膿止めに用いられてきた。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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