ドクダミ (どくだみ科) | |||||||||||||||||||||||||||||
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どくだみの 花のにほいを 思うとき |
上水土手の下草の中で、最も多く見られる野草の横綱か大関クラス。エリアによってはこのドクダミに席巻され、息絶えてしまう野草も数少なくあるまい。 とにかく繁殖力旺盛で、湿り気のある場所を好み、上水の樹下がお気に入りらしい。特有の臭気が強く、あまりにも数多いので見向きされないが、気取らなさに隠れたファンも。 暗紫色を帯びた茎と柄の付いたハート型の葉に、花びらに見える4枚の総苞片がくっきりと浮き出て、一面に咲く情景は見事である。 4枚の総苞片が十字に見えることから、吸血鬼ドラキュラが苦手とするというエピソードも面白い。その総苞の中央につける薄緑の穂が実は花である。 ドクダミは毒を矯める・止めるの意で、江戸時代から使われだした名称とのこと。 全草を乾燥させたものは生薬として、消炎や利尿剤として用いられ、葉はおできや腫れものに貼布するのに使われるなど、様々な薬効があるので、十薬の別名もある。 |
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