記録的な暖冬傾向が続いているが、年末から年明けにかけての上水堤では、さすがに殆どの草花が姿を消していた。 その堤で防寒着がほころびて中綿が飛び出しているような姿で越冬していたのはチチコグサモドキ(父子草擬き)。 薄緑色の柔らかな茎葉が黄色の粒状の花を包み込むような姿をしている母子草に比べて、地味で貧相に思えるチチコグサに似て非なる外来種だ。 熱帯アメリカ原産の一年草であるが、昨今は越年化して在来のチチコグサを全国的に脅かしている。上水堤でも“擬き”オンリーになっているようだ。
在来のチチコグサは褐色の冠状花が茎頂につくが、“擬き”は上部のへら型の葉の脇にもついている。葉の両面に長い繊毛があり白っぽくて寒々しい。 頭花は実ると冠毛のある種子が形成されて花に残るので、破れ目から綿がはみ出しているようで汚らしく見える。
チチコグサ同様にハハコグサの仲間なのだが…、どうも父子は見栄えが悪い。