ムラサキエノコロ (いね科)

彼岸花が咲き始める頃、砂川付近の上水堤で赤紫がかった穂のエノコログサに出会った。

秋の陽射しのせいか・・・と思っていたが、ある日、手持ちの植物図鑑をめくっていたら、エノコログサの一種にムラサキエノコロ(紫犬ころ)もあると知った。

乾燥したやせた土地に生えるためか,いわゆるエノコログサと比べて見ると小型でやせた感じがする。小穂の芒(のぎ)が紫褐色を帯びるタイプで、芒が金色のキンエノコロもあるとか。

犬ころが変じてエノコログサ(犬ころ草)の名称になった種は春〜夏に円柱形の花穂を出すのに対して、ムラサキエノコロとキンエノコロの花期は8〜11月で、いずれもイネ科の1年草。

さらに秋バージョンのアキノエノコログサもあるが、こちらは花穂が垂れる感じで、やや大ぶりである。

エノコログサにも様々なタイプがあり、道端観察もなかなか奥が深い。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月
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