ジロボウエンゴサク (けし科) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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上水堤の新小金井橋上流右岸で見たことがあるようで、ないような不思議な容姿の花の小群落に出会った。 草丈30センチ前後で、ムラサキケマンのように距をつけたほっそりした花をつけている。薄紫の花の長さは2センチぐらいで数個があっち向きこっち向きして写真に撮りにくい。 図鑑で調べたところジロボウエンゴサクなる珍妙な名前らしい。関東以西 四国 九州に分布して平地の草地などに生える多年草で,和名は次郎坊延胡索。伊勢地方ではこの花の距と太郎坊と呼ぶスミレの距を互いにひっかけて草相撲をして遊び、太郎坊のスミレに対して次郎坊と呼んだ方言が由来とは愉快愉快! エンゴサクは延胡索と書き、この仲間の中国名で漢方では根元の塊茎を掘り出し、茹でて乾燥した生薬を延胡索と称して鎮痛薬として市販。有名な「安中散」の鎮痛作用の主成分も延胡索だそうだ。 同じケシ科仲間のムラサキケマン(紫華鬘)の名前も難しく珍名だが、ムラサキケマンの方は上水堤のあちこちに増殖しているが次郎坊の方はまだ希少。花の色も淡く草相撲をして遊ぶには忍びないが…。 |
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