ヤマジノホトトギス (ゆり科)

ホトトギスの仲間は10種類程あると言われている。上水の土手では、ヤマホトトギスとヤマジノホトトギスの2種類が見られる。

どちらも30〜60センチ丈の茎の先端と葉の付け根に腺毛のある花柄を出し、透き通るような白地に紫紅色の斑点を散りばめた花をつける。

この斑点が鳥のホトトギスの胸の斑に似ているところからホトトギス(杜鵑)の名が付けられたといわれる。

ヤマホトギスは6枚の花被片が下向きに反り返り黄斑があるのに対して、ヤマジの方は水平に開き黄斑はなく花数も1〜2個しかつけない。

どちらも花の中央にある雌しべの花柱が突き出して3つに分かれ、噴水を上げているように見える。

小松橋下流の斜面にヤマジノホトギスの小さな群落が残っており、間伐の効果か株数が持ち直しつつあるのは嬉しい。

いわゆる園芸種のホトトギスに比べて、野生種は清楚で優しい。
      

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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