エビヅル (ぶどう科)



ノブドウ(野葡萄)の実が色づき始めた8月半ば、商大橋付近にはエビヅルもあると聞いて捜し歩いてみた。

ノブドウもエビヅルも同じブドウ科の落葉性蔓性植物で、巻きひげを周囲の木々にからませてよじ登り、葉の形は似ているが花のつき方=花序が違うという。

ノブドウは散房状に花をつけるのに対して、エビヅルは円錐花序。つまりブドウの房状に花をつけていた。その違いは歴然としていても、一見したくらいでは判別しにくい。

縁が浅く3〜5裂しているハート型のエビヅルの葉には産毛があるので、葉の裏側が白っぽく見えるのもノブドウとの判別のポイントとのこと。
雌雄異株で淡いクリーム色の雌花の花径は2〜3ミリ、カメラ泣かせで、雄花の方は見つけられなかった。

本当に草木の花を撮るのは難しい!エビヅルの名称は赤味をおびた実の色に由来するとも、実柄を海老に見立てたとも。直径6ミリ前後の球形で黒く熟する実は食べられるそうだ。
花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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