西六番別荘跡では、赤とんぼが舞い、敷石やベンチには色づき始めた
木の葉の息遣いが聞こえるような静けさ。夏のレジャーシーズンと紅
葉の季節の狭間で、時もゆっくりと流れて…。

湖水に蘭の花を放した後は、二荒山神社の客殿に場を移して、懇親会を。
午後4時を回ると中禅寺湖畔は陽が傾き、気温もぐっと冷え込んできて、
客殿ではストーブの温かさにホッとしながら、『在りし日の範多農園』の
姿や、彼が手がけた鯛生金山などを収めたスライドを楽しみました。


一重幸さんが、ハンス・ハンターの妻・絹子さんの形見の着物を持参してお
り、その若竹色と白の大胆な縞柄の着物を目にする機会にも恵まれました。
幸さんの母親が絹子さんから頂いた着物だそうです。赤坂で芸者をしていた
だけに綸子の着物は粋で、現代でも超モダンに感じられて、話題が沸騰!こ
ういう機会でもなければ、出会えない人との交流も得難い経験に。

懇親会に引き続き、フランス料理レストラン「シェ・ホシノ」でマスター
星野仁志さんの尽しのディナーを囲みながら晩餐会を、アルコールが尽き
るまで…。
マスターが愛用のギターを持ち出して、スコットランド民謡や「禁じられ
らた遊び」「アルハンブラの思い出」などギターの名曲に、ロマンティッ
クな夕べを過ごし、また来年もと…。


第5回ハンス・ハンターを偲ぶ会へ