ハンス・ハンター(範多範三郎)没後62年、彼の命日9月24日に中禅寺湖畔・西六番別荘跡で
第2回「ハンス・ハンター忌」が営まれ、参加してきました。

大正末期から昭和初期にかけて在日外交官や皇族、政財界の要人たちをメンバーに
鱒釣りを主にした国際的な社交クラブ『東京アングリング・エンド・カンツリー
倶楽部』を創設したハンス・ハンター。その本拠地としたのがここ西六番別荘。

毎年7〜9月には西六番別荘に滞在。メンバーの接待のかたわらハンター自身も
大いに鱒釣りを楽しんだが、鱒を追っている間も手放さなかったのが彼オリジナ
ルのスコッチウィスキーでした。

西六番別荘は残念なことに昭和16年8月末、漏電から全焼してしまい、焼け跡に
はメーンホールの暖炉の煙突だけが在りし日の姿を。

「ハンス・ハンター忌」は地元の有志「中宮祠・中禅寺 百年を語る会=石森正会長」
で2008年から始まり、2回目の今年は9月24日15:00〜ハンス・ハンターが
愛したスコッチウィスキーをテーマにした講演と手回し蓄音器によるスコットラン
ド民謡の鑑賞で彼を偲んだ後、蘭の花を西六番別荘跡に焼け残った暖炉に献花して
夕靄の広がり始めた湖水に…。