範多農園母屋の一階・玄関と囲炉裏の間・客間・ダイニング





囲炉裏の間の衝立の後ろには道中
合羽と蓑笠が備えられており、農作
業中にわか雨が降ってきた時などに
利用。インテリアも兼ねされていた。

那須塩原の名主宅を移築した範多農園母
屋は『恒花(ごうか)荘』と名づけられ、長押
には福田平八郎画伯の筆で 『恒花荘(ごう
かそう)』 と書かれた自然木の扁額が掲げら
れていた。 常に花が咲くといった意味か、そ
れとも 何時までも花が咲くという意味だろう
か・・・。
玄関を入った土間のホールには囲炉裏が
切ってあり、ミーティングルームを兼ねて
いた囲炉裏の間。










客間の一枚板の欅座卓


客間に飾られていた骨董時計


客間の照明器具と天井




控えの間に飾られていたコレクションの
徳川家直参旗本の駕篭。



利根川河口のナラの流木で特注した
ダイニングテーブル




客間かH・ハンターの居室床の間に
飾られていた阿弥陀如来の掛け軸
と純銀の塊(鯛生金山で産出した
ものらしい)

H・ハンターの骨董・民具・絵画のコレクションについて

H・ハンターは奥日光への往復のたびに、日光金谷ホテル内の『柳田骨董店』

に立ち寄り、彼の気に入った出物があると購入していた。徳川家直参旗本の駕

篭も同店で購入してトラックで小平の範多農園まで運ばせたという。

側近の伊藤徳造さんの話では絵画や錦絵のコレクションをかなり持っていた。錦

絵には春信、広重クラスのものも。洋画はゲインズボロー、レンブラント、コロー、

モネ、藤田嗣治の作品などがあり、そのうちの数点は松方コレクションに含まれて

いるとのこと。


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