黄昏のメモリーから No.2 |
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6月5〜8日 |
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(Lake District) |
スコットランドと国境を接して、イングランド北西部に広がっている湖水 地方は、英国でも最高の景勝地で、英国人の最も愛するリゾート地。 ナショナル・トラストの先進地域でもあります。 ツアーバスがレイクサイドに差しかかった時、起伏に富んだ山並みの間に 点在する湖、湖畔の村落や農園など調和のとれた景観に、陶然となっ てしまいました。房総半島の半分くらいの湖水地方一帯が国立公園に 指定されているそうですが、何処を切り取っても絵になると同時に、日本 の行楽地のゴテゴテさと比較せずにはいられませんでした。ケバケバしい 看板やネオンは勿論なく、マクドナルドやケンタッキーフライドチキンなどの チェーン店もありません。 イギリスを代表する自然詩人ウィリアム・ワーズワース(1770〜1850)や ピーターラビットの生みの親、ビアトリックス・ポター(1866〜1943)が住 んでいた当時とほとんど同じ自然が保たれているそうです!! |
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湖水地方の概要をくどくど 説明するよりも下記のhpを http://www.kosuichihou.com/ |
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湖水地方には氷河期侵蝕でできた湖沼が大小500ヵ所はあり、 その最大のウィンダミア湖畔で。 |
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谷を越え山を越えて空高く流れてゆく 白い一片の雲のように、私は独り 悄然としてさまよっていた。 すると、全く突如として、眼の前に花の群れが。 黄金色に輝く夥しい水仙の花の群れが、現われた。 湖の岸辺に沿い、樹々の緑に映え、そよ風に 吹かれながら、ゆらゆらと揺れ動き、踊っていたのだ。 平井正穂編『イギリスの名詩選』(岩波文庫) より、ワーズワースの『水仙』の一節 |
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ちょっとややこしいイギリスという国家 私たち日本人がイギリスまたは英国と呼んでいる国は、正式にはイングランドと スコットランド、ウェールズ及び北アイルランドの4つの国の連合国で、それぞれ 独立した行政や首都を持っており、 United Kingdom、正式には the United Kingdom of Great Britain&Northern Ireland と称するそうです。ですからスコットランドとイングランドの境界線は国境になり、 厳密には言語の違いもあって、物凄い対抗意識が根強いことを感じさせられた一 幕もありました。 丁度開催中だった日韓共催のサッカーのw杯に、イングランドチームがスコット ランドチームを下してUKの代表として出場したことは、スコットランド人には我慢 ならないらしく、TV実況を前にして、イングランドの対戦チームを応援するシーン を見せつけられました。「フン!何がベッカムだ!イングランド野郎め!」と。 私たち単一民族単一国家の日本人には理解し難いことでした。その象徴が国旗に。 |