Windermere


      ウィンダミアからピーターラビットの

        絵本の舞台ヒルトップへ

       



いよいよこのツアーに参加した最大の目的地ヒルトップへ。湖水地方で

一番大きなウィンダミア湖(長さ17キロ、幅1.6キロ)をクルーズ船で下り、

南端のレイクサイドから蒸気機関車の旅も楽しみました。

レイクサイドからハーヴァースウエイトまで、登山列車のような蒸気機

関車が往復しています。片道わずか6キロ、20分足らずの短い旅です

が、レヴァン渓谷を縫って走る車窓からの眺めは、心ウキウキすっかり

童心に戻って、ピーターラビットの世界に誘い込まれました。

Windermereのmereは古語で、湖を意味しますが、
この古い形が残っているのは湖水地方だけだそうです。



クルーズ船から眺めたウィンダミア湖畔の中心地ボウネスの町。
クルーズ船のターミナル駅です。






ウィンダミアクルーズ船にて





蒸気機関車で辿りついた
ハーヴァースウエイト駅




人気物のハーヴァースウエイト鉄道
蒸気機関車



おや!機関車トーマスだ!
ハーヴァースウエイト駅構内で。




  ハーヴァースウエイトからヒルトップへは、バスでホークス・ヘッドと呼ばれ

  るウィンダミア湖に突き出た岬を回って約2時間。日光のいろは坂のよう

  うに曲がりくねった山道で、大型観光バスが対向車とすれ違う度に、車

  体交換しなければならず、湖水地方でも道路事情はかなり深刻な問

  題のようでした。100万年前の氷河の侵蝕によってできた湖水地方の

  景観に惹かれ、その保存に傾倒していったビアトリックス・ポターの遺産

  と、現在の観光ブームの折り合いは、複雑な連立方程式を解くような

  課題かも知れません。


 でも、私はこのバスツアーで今回の旅で最高の収穫を得ました。という

 のは、乗っていた大型観光バスが急カーブ地点で対向車と出会い、進

 むことも下がることもできないピンチをからくも脱した直後、また対向車

  と鉢合わせた瞬間、ドライバーのジョーンズさんは
Oh,lucky!と、

  にっこり。イライラ、ハラハラしながら乗っていた私たちも、その大らかさに

  思わずエールを送りました。危機に直面しても、咄嗟に
lucky!と口に

  できるゆとり、ユーモア精神に打たれました。ピーターラビットの物語にも

  相通じるものがあるから、その舞台HillTopに私は惹かれるのでしょう。




touch here

Hill Topガーデンへの入り口
               
      http://www.peterrabbit.co.uk/jp/



ビアトリックス・ポターの生前のまま公
 開されているHill Top農場の家屋。
フロアや階段が痛むのを防ぐために
一度に入る人数制限をしています。





亡くなる2年前、1941年
当時のポター女史



起伏に富んだ湖水地方の風景

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 ピーターラビットとビアトリックス・ポターについては

     World of Peterrabbitのhpをご覧下さい。
           

                2003年7月記
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