ユキヤナギ (ばら科)

その名のように枝垂れた枝に雪が降り積むようにして乱れ咲くユキヤナギ(雪柳)。

公園や街路では、春風に波打つように咲いている大株を見かけるが、上水堤のユキヤナギは枝が数本で、白い小花をまばらにしかつけてないので、別種かと見咎めてしまう。

中高木や下草に阻まれて枝が伸びないのだろうか。

図鑑によると中国原産説と元来は関東以西に分布し、川沿いの岩場に自生している日本の固有種とする説のあるバラ科の落葉低木で、増水時でも適応できるようにしなやかな形質の枝に特徴が。

街中では桜と競い合って咲いている直径6〜8ミリの粉雪のような花は5弁花で、萼片も5枚、密集しているように見えるが、1つの花序につく花は5個ぐらいだそうで、上水堤のユキヤナギが本来の姿かもしれない。

噴水のように放物線を描いて咲いている街路や公園のユキヤナギを見慣れた目には、上水堤のまばらなユキヤナギが新鮮に見えた。別名は小米柳。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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