ヨウシュヤマゴボウ (やまごぼう科) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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梅雨明け頃になると、秋に黒光りのする小さな実を房状になって垂らすヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)の花にもよく出会う。 住宅地内の空き地などにも見られるが、北米原産の帰化植物でヤマゴボウ科の多年草である。赤紫色の茎に特徴があり、2メートルほどの草丈にもなる。 初夏に花枝が長めの葉柄と向き合うように伸びて、20センチ前後の花穂を伸ばし節々に白い花をつけるが、花弁に見えるのは萼片で、その中央に緑色の子房を抱いている。 子房は成長するにつれカボチャを極小にしたような平たい姿になり、熟すると黒紫色に変化していく。 根がゴボウに似ており西洋産なのがヨウシュヤマゴボウの名前の由来だが、在来種のヤマゴボウは洋種より小振りで茎は緑色、果実は赤紫色だとか。 地方の物産として『ヤマゴボウ』と称して漬物・味噌漬けなどが売られているが、それらは全く別のモリアザミの根を加工品で、ヨウシュヤマゴボウは葉茎も根も有毒成分を含んでおり、口にすることは禁物である。 |
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