ヤマゼリ (せり科) | |||||||||||||||||||||||||||||
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玉川上水で真白な花を咲かせる野草はヤブシラミ、センニンソウ、ハコベ、アズマイチゲ、チゴユリ、ヤマゼリなど比較的に数少ない。 夏から秋にかけて、スマートで草丈が高く真っ白な花を咲かせるヤマゼリは、秋の透明感のある空気の中ではより清楚に感じられる。 東京都の水道用地として管理されている王水べりでは草丈はせいぜい50〜60センチだろうか。草刈リという行為に会うので、1メートル前後になる自然の姿で満喫出来ないのが残念だ。 葉は1つが3つに分かれ、その3枚葉がさらに各3つに分かれ、もう1回1つずつが3つに分かれて、3回3出葉という育ち方をする。各小葉は5センチ程の卵形で、あらい鋸歯に縁どられていて、香味野菜のミツバに似たその羽状複葉も親近感がある。 花茎の先端部は長短不揃いに4〜5本伸びて、それぞれ頂部に純白の径5ミリくらいの小花を散房状に付け、花の蜜を求めてセセリ蝶等が飛び交う風景が展開されるのも楽しい。このヤマゼリに対して、田の畦や小川などに自生するのはタゼリだそうだ。 |
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