ヤマザクラ (ばら科)

今で言う地域起こしの目玉として小金井橋を中心に東西6キロに渡って、上水の両岸に約2000本の桜が植えられてから270年ほどになる。

江戸後期には関東随一の桜の名所として知られ、歌川広重の錦絵などで紹介され人気は高まったが、その後樹勢の衰えが目立ち、嘉永年間に田無村名主・下田半兵衛によって大規模な補植が行われた。

サクラ博士として知られる三好学理学博士が大正時代に調査したところ36品種と亜種3品種もの山桜の大集植地として貴重な存在であることを世界にアピール。その結果、大正13年(1924)国の名勝に指定された小金井桜。

元々は吉野や白山から取り寄せた山桜であったという。その名残を伝える老樹がまだ上水堤に現存しており、衰えは隠せないものの花を咲かせている。

花が華やかなソメイヨシノと違って花と葉が同時に出揃い、その幼葉が赤紫、褐色、黄緑系統などバラエティに富んで風情を添え奥ゆかしい。古来から桜と称され歌や画に描かれてきたのも山桜である。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月
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