ヤブニンジン (せり科) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ヤブジラミやヤマセリ、シャクなどセリ科の野草の花や葉はよく似ていて、判別に迷うと言われるが、たかの台付近の新堀用水堤でセリ科仲間らしき小群落がミリに満たない白い花をまばらにつけていた。 草丈は50センチぐらい。切れ込みの多いニンジンに似た葉が茂り、茎の先が数本に枝分かれして、その先につけた極小の白い花は線香花火のように見える。 図鑑で調べたところヤブニンジンらしい。北海道から九州、朝鮮・中国・シベリア・インドなどに広く分布。低山地の薮など薄暗い場所に普通に見られる多年草で、葉がニンジンに似ていることが名前の由来。 赤みをおびた茎はしなやかで全体に毛があるという特徴もぴったりで、初めての出会いだった。あまりにも細かい花が散らばって、しかも風で小刻みに震えて一度目は撮影に失敗。 4〜5日後に再訪した時は花は半ば果実化していた。本当にカメラ泣かせの野草であるが、新顔に出会えたのは嬉しかった。葉が枯れた後も茎だけが残り、細い端子状の果実は剛毛によって衣服などに付着して散布されるとのこと。 |
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