ウツボグサ (しそ科) | |||||||||||||||||||||||||||||
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夏枯草の畦に座ればウツボクサ 西口 百艸 |
夏、山路や山里近くの野道を歩いていると、鮮やかな紫色の唇形の花を穂状につけたこの花の集落を見かける。20p前後の草丈の頂に咲いている。 花びらを取って、その下端を吸うとソフトな甘さが舌に伝わる。 この野草は地下茎を横走りさせて増えていくので、集落をなすが、上水土手では樹木の成長と共にその環境が、この野草の住み心地を悪くさせ消え去ったものと諦めていた。 或る日、僅少ではあるが生存している姿を発見して、玉川上水に山里の証しが未だ残っている喜びと、安息が何時までも続くことを願う。 ウツボとは、花が終ったあとの枯れた花穂の籠のような形が、矢を束ねて入れた武具のうつぼに似ているところから、この名がつけられたと言われる。 |
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