ウグイスカグラ (すいかずら科)

枝先や節々に幼い芽が吹きはじめた上水堤で、ラッパ状のあどけない淡紅色の花が揺れていた。ほっそりした枝に1〜2個の花がまばらにつき、俯き加減に咲いている花の径は1センチに満たない。

植物図鑑を紐解くとウグイスカグラであるらしい。念のため『草花質問掲示板』で確かめたところ、ウグイスカグラかヤマウグイスカグラのいずれかだろうが、その見極めは難しいとのこと。

一般的にはヤマウグイスカグラの枝葉には繊毛があり、ウグイスカグラの方にはない。上水堤で撮影した画像を詳細に調べた結果ウグイスカグラであるようだ。

変わった名前の由来は諸説あり、ウグイスが木の茂みに入り飛び跳ねる様が神楽舞に似ているからだという説。細い小枝が茂り、ウグイスが隠れるのに都合がよいので、”鴬が隠れる木”という意味からウグイスカグレになり、ウグイスカグラに転じた説など。

スイカズラ科に属するのでウグイスカズラと間違えられることも多いらしい。花期は4〜5月らしいが上水では3月に開花していた。

赤く熟する大豆ほどの実は食べられるが、野鳥の好物で彼等に失敬されてしまい、なかなかお目にかかれないそうである。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月
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