ツタバウンラン (ごまのはぐさ科)

薄紫の唇型の小さな花をつけるムラサキサギゴケやトキワハゼによく似ているが、葉がまるで違うツタバウンランも上水堤の所々に進出してきている。

地を這うように蔓を伸ばし丸みを帯びた蔦のような葉を茂らせている。その葉の形とモクモクと繁茂することから和名は蔦葉雲蘭。別名はツタカラクサあるいはウンランカズラ。

ヨーロッパ南部原産の帰化植物だそうだが、大正時代にカバープランツなどとして導入されたものが、エスケープして野生化したらしい。堤と舗装道路の境界石の隙間などに広がり繁茂している。

耐寒性で開花期は春〜夏とされるが、温暖化のせいか冬でも咲いていることも。花の大きさは1センチ前後で下唇の中央部に黄色の斑紋をチラリと除かせている。葉の径は3〜4センチ。名前にランとついているが、ゴマノハ科の多年草。

どういうわけか我が家の北側の日当たりの悪い場所にも住み着いて久しい。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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