ツルニチソウ (きょうちくとう科)

20〜30前になるだろうか、このラベンダー色のプロペラみたいな花がギャラリーのアプローチ一面に植えられ、生い茂った緑の葉とともに白い壁面にマッチして、とても美しかった。

名前を伺ったところツルニチソウ(蔓日草)でニチニチソウの仲間の蔓性植物とのことだった。

その頃からツルニチソウが植えられているのを見かけることが多くなり、玉川上水堤でも年々殖えて、野生化しつつある。半日陰でもよく育つようだ。

地中海沿岸原産の蔓性宿根植物で乾燥と耐寒力が強く、ヨーロッパではツルニチソウを身に着けていると、邪悪を避け繁栄と幸福をもたらしてくれると伝えられているそうだ。

ニチニチソウと同じくキョウチクトウ科で、5枚の花弁が少しねじれて開花し、花の径は3〜4センチ。花びらの基部が少し淡くなり薄紫がグラデーションになってさりげない魅力を。

花のない時期にも葉の緑が楽しめ、グランドカバーとして人気がある。斑入りの園芸品種も増えている。別名は学名からビンカ。結ぶとか巻きつくの意味がある。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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