トレニア (ごまのはぐさ科)


4〜5年前だったか、上水堤の下草の間でこの花を見かけた時は、夏には不向きなビロード質の唇弁がお猿さんの顔のようで一瞬ドッキリ!

夏菫や花瓜草の別名を持つトレニアの名前はスェーデンの牧師の名に因むそうだが、インドシナ半島原産の一年草。

暑さに強く初夏から秋まで次々に咲き続けるので花壇やコンテナなどの寄せ植えでもよく見かける。そうした栽培地から種が飛んで発芽したのだろうか。堤でもあちこちに殖えている。極小粒の種を飛ばせることから夏菫の別名がつけられたのかも。

園芸用として広く普及しているので、唇弁が紫色の他、青紫やピンク、濃紅色、黄色、白などカラフルな品種があり、「クラウン」とか「パンダ」などが人気だとか。

草丈は20〜30センチで茎の断面は四角形、真夏でも黄緑色の対生した卵型の葉を茂らせているので涼しげだ。茎が立ち上がらずに横に這うようにして伸びていく葡葡(ほふく)性タイプの品種も。

一説によると9月21日の誕生花で、花言葉は「愛嬌」。
花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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