トキワサンザシ (ばら科)

色彩に乏しい冬季に赤い艶やかな実を鈴なりにつけるトキワサンザシは、庭木として植栽されているのをよく見かける。

遠くからでも目立つので野鳥たちには格好の餌だと思うが、差にあらず。彼らにもあまり美味しくないようで、上水堤の冬木でも赤く熟する実の中でも最後まで残っている。

ぎっしりとつける実から想像できるように、5〜6月に咲く花も散房状にぎっしりつけ、白い5弁の花の径は1センチ弱。

東ヨーロッパから西アジアにかけて分布する常緑低木で、日本には明治中頃に渡来したそうだ。名前の由来は判然としないが和名は常磐山査子。山査子は本来、漢方で薬用とする実を指すとのこと。

橙黄色の実をつけるタチバナモドキと平たい球形の赤色の実をつけるカザンデマリなどトキワサンザシ属を総称してピラカンサと呼ばれ園芸種も多い。

くぬぎ橋下流のトキワサンザシは高さ2.5メートルぐらい、緑道に枝をさし伸ばしてこぼれんばかりの花をつけていた。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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