トキワハゼ (ごまのはぐさ科) | |||||||||||||||||||||||||||||||
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落ち葉に覆われていた上水堤も4月半ば頃から日増しに下草が伸びて、緑の絨毯を敷き詰めたようになってくる。 オオイヌノフグリやカタバミなど草丈の低い野草は、下草のはじっこやフェンス際に棲息しており、うまく棲み分けしている知恵に感心してしまう。歩行者に踏まれそうになりながらも。 そんな草丈の低い野草の中で、薄紫の小さな唇弁型の花をつけるトキワハゼもしっかり居場所を確保している。草丈は5〜20センチ、足元に生えているので見過ごされがちだが、春先から晩秋まで、直径1センチ前後の花を次々に咲かせるトキワハゼ。葉はスプーン型で細かい鋸歯がある。 朝鮮・中国・東南アジア・インドなどに広く分布する一年草で、市街地の舗装ブロックの継ぎ目や道路のへりなどでも見かけられる。 名前の由来は、温暖な地域では一年中花を咲かせるので常盤(ときわ)、種が飛んではぜるので「はぜ」、合わせてトキワハゼと。同属で一見そっくりな花をつけるムラサキサギゴケがあるが、花径が2センチくらいあり色も紫が濃い目である。また、ムラサキサギゴケはランナーを伸ばして匍匐しながら地表を覆う。 |
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