チオノドグサ (ゆり科)

2007年は記録的な暖冬のせいか3月早々に辛夷が開花し、葉先をチラリと覗かせていたカタクリも、1週間後に訪ねたらもう開花していたのにびっくり。すべてが咲き急いでいるようだ。

地面すれすれに薄紫の繊細な花びらを反り返らせているので、このカタクリに気付く人は殆どないが…。

カタクリに出会ってルンルンと貫井橋右岸を歩いていたら、土の中から目覚めたばかりのようなヒトデ型の花が目に入った。淡い青紫がかった6枚の花びらは清楚で、サーベル状の葉からするとユリ科と思われたが、上水堤ではニューフェースで名前も分からない。

インターネットの『草花の名前質問』サイトに問い合わせた結果、ユリ科の小球根植物チオノドグサとのこと。しかし植物図鑑関係では全く紹介されてないので、詳しいことは不明だが、草丈は7〜10センチ、6弁の花の径は2センチぐらい。カタクリよりさらに小さく目立たない。

地中海東部小アジア高地原産でラテン語名はChionodoxa luciliae。シラー属の近縁だそうで、別名はグローリー・オブ・スノー。耐寒性が強く放置していても育つので園芸種として人気が高まっているらしい。3月早々に開花し半日陰を好む。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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