チジミザサ (いね科) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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しばしば上水堤の下草に分け入って歩くので、ズボンの裾や靴底に種がくっついてくるのか、最近、我が家の敷地内にこれまで見かけなかったミズヒキやツユクサ、ハルジョオン、チジミザサなどが生えて来た。 笹に似た葉の表面が波打つように縮れているチジミザサは、いね科の多年草で、草丈は10〜20センチ。土に張り付くようにして生えている。 茎の各節から発根するので繁殖力が旺盛。上水の土手では“厄介者”の一種かもしれないが、秋風を感じる頃、花穂を出す。 きれいな花でも目立つ花でもないが、茎先に多数の花が穂状になり、その花の先に芒(のぎ)と呼ばれる細く鋭い針を出すのが特徴である。 この芒は熟すると粘り、ズボンの裾や動物の毛にくっついて種子を散布する役割を果たしている。 晩秋の頃、上水を歩いて帰ると、ズボンの裾がチジミザサの芒で毛だらけになって、取り払うのに手をやいたという人もいる。 |
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