チダケサシ (ゆきのした科)




細いが真っ直ぐで丈夫な茎は50〜60センチほどになり、その上部の短い柄に淡紅色の小花を房状につけて咲く。

樹下に楚々と咲いている姿を目にすると、「やあ」と声をかけたくなるような風情の野草である。

茎の下方についている卵型の葉も縁が鋸歯のように刻み込まれ、羽状複葉をなして趣がある。

和名は「乳蕈刺」と書く。乳蕈という茸は採集するとき、もぎ取り口からミルク状の液が滴ってくるので、持ち帰る時にこの野草の茎に刺したことに由来するという。

山野の湿った草地に生える多年草で、上水に咲くのは淡紅色が多いが、紅色の濃淡の差が異なる花も3種ほどあるそうだ。
      
 
チダケサシの葉
花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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