タンポポ (きく科)

春の野の花の代表で、太陽が照ると黄色の頭花をパッと開くタンポポ(蒲公英)には古くから日本に生えていた在来種と、19世紀末に渡来した外来種があることはよく知られている。

市街地では在来種が減って、外来種が目立つようになり、身近な路地や空き地で見かけるのは西洋タンポポであることが多い。

外来種は萼片が反り返っているのに対して、日本産は萼片が花冠の裏にくっついて反り返っていないことで見分けられる。どちらも落下傘のような綿毛に乗せて種を遠くまで飛散させる。

タンポポに限らず外来種が繁殖するのは人の手で自然が破壊され、在来種が少なくなった場所だ。その点、上水堤では西洋タンポポの群生は見られず、比較的に在来種が頑張っている。

堤でタンポポを見かけると、花の裏をひっくり返して見るのだが、在来の関東タンポポが多いように思う。しかも秋半ばまで咲いている。

その他に在来種は地域によって蝦夷タンポポ、東海タンポポ、関西タンポポ、九州に多いという白花タンポポなど20種あまり。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月
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