タイマツバナ (しそ科)

草も木々も猛暑でぐったりしていた上水堤で、赤々と燃える松明に似た花が咲いていた。ねじれた花びらが松明の炎を連想させることから和名はタイマツバナ。

北米・メキシコ原産で昭和初期に渡来したシソ科の宿根草で、タイマツバナの命名者は牧野富太郎博士だそうだ。

葉の香りがベルガモットオレンジ(紅茶のアールグレイの薫香)によく似た柑橘系の香りがすることから、ベルガモットともよばれており、花にも芳香がある。

観賞用と若い葉がハーブとして使われることから緋紅色のほか紫紅色、ピンク、白など栽培品種も別名のモナルダの名称で多く出回っている。モナルダの歴史は古く、アメリカの先住民は葉をハーブティーとして飲用したり、花を煮てヘアオイルに用いたそうだ。

炎状の花びらは唇弁型で上唇に接して雄しべ、雌しべは花冠より長く飛び出し複雑な形態を。

真夏の炎熱にも耐えて咲いていた元気印のタイマツバナに出会って、ちょっぴり元気を取り戻した。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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