シュウカイドウ (しゅうかいどう科)

懐かしいシュウカイドウにくぬぎ橋付近で出会った。生家の中庭の池の周りにあったのを思い出してノスタルジックな気分に。薄桃色の花弁が二枚合掌した間から黄色の愛らしい手毬を覗かせて、秋雨に打たれてうつむいている風情が好きだった。

見慣れたはずのシュウカイドウだが、図鑑を開いて見て知らないことばかりだった。草丈は70センチぐらい。細長いハート型の葉は左右非対象。9〜10月の花期になると茎の頂点から花序を伸ばし、2?3センチ 程度の淡紅色の花を咲かせるが、雌雄同株でそれぞれ別の花を。

雄花には花弁2枚と外側に大きな花弁に見える萼が2枚あり、花弁が開いて黄色く球状に集まった雄蘂を目立たせる。茎の下部から花柄を伸ばす雌花には花弁はなく、大きな萼2枚をわずかに開ける。子房に3枚の稜があって垂れ下がる。雌花は上手に栽培しないと咲きにくい。花が終わると焦げ茶色がかり、羽が3枚ある楕円形の実を付けるとのこと。

中国原産の多年草で江戸時代初期に日本に持ち込まれて以降、園芸用として栽培されているが、同属のベゴニア属の中で唯一シュウカイドウは九州以北に定着し野生化もしている。基本的に丈夫で球根で越冬。花の脇につける珠株と種子でも増殖するそうだ。和名は中国語名の秋海棠を音読みしたもので、ヨウラクソウ(瓔珞草)の別名も。
花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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