スズラン (ゆり科)

黄葉してきた上水沿いの『どんぐり広場』で、赤く色づいたスズランの実を見て、小松橋〜商大橋で撮影したスズランの花の画像があったはずだと…。ファイルを点検したら2006年には3〜4株、2007年5月には2株が開花していた。

付近の人が植えた栽培種のドイツスズランで、10数年前には群生も見られたらしいが、減少傾向にあり花数も少なく小さくなっている。

弓なりに曲がった花茎に付ける純白の小花は鈴そのもの。爽やかな芳香があり、葉陰に俯いて開花する愛らしさとは裏腹に、全草が強心楽として用いられるほどアルカロイド系の毒性が強い植物である。

和名は鈴蘭と書くが、ユリ科の多年草で別名は君影草。本州中部以北と北海道に自生しており、北海道を代表する花でもあるが、近年、札幌近郊で見られるのはドイツスズランが多いようだ。

花の後に結ぶ実は直径2センチ前後と意外に大きく、緑から次第に赤く色づき、香水の原料に。属名のコランバリアは谷間を意味し、文豪バルザックの小説『谷間の百合』はこのスズランだという。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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