春とは名のみの上水堤でスズランに似ているが、雪のように白い花弁が5〜6枚合わさって釣鐘型している小花が咲いていた。
花弁の先に薄緑色のぼかしが入ってスノードロップにも似ている。図鑑によるとその姿に相応しいスノーフレークと分かって嬉しくなった。
“雪のかけら”だなんて可愛らしい名前ですが、接写すると萼や花茎は寒さに耐えられるように逞しい。
オーストリアやハンガリーなど中欧南部原産で、日本には観賞用に昭和11年に導入されたそう。ヒガンバナ科の球根植物で別名は鈴蘭水仙。
近縁種のスノードロップは茎頭に花を一つしかつけないのに対して、フレークの方は2〜8個ぐらいつけるとのこと。
もともと水気の多い土地に自生しており、過湿に強く耐寒性がある。堤の縁でかなり大きな株状になって、花がまだ少ない時期に心弾ませてくれる。
|