シロヤマブキ (ばら科) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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砂糖がけをしたように残雪を置く上水堤で、漆黒の艶のある実を3〜4個つけた枯れ枝がしなっていた。何の種だろうかと思いつつ春を迎えたある日、若緑色の葉が覗き、やがて純白の4弁の花がにっこり。聖女のようなシロヤマブキの花だった。 葉脈が深く刻まれた黄緑の特徴のある葉と清楚な花をつけるシロヤマブキは、「七重八重花は…」と歌われている黄色のヤマブキ(山吹)と前後して開花し、同じバラ科の落葉低木だが属は異なり、ヤマブキ(一重)の花は5弁で、風情もかなり違う。 いわゆるヤマブキは各地に自生しているのに対して、シロヤマブキの自生地は西日本の一部で、ほとんどは園芸種が野生化したものだという。厳冬シーズンでも種を蓄えているくらいだから、こぼれ種から発芽しやすいこともある。 花の寿命は長くないが、4弁の花が散った後に小さな葉の形をした萼の上に丸い種が4個ずつ。その直径は6〜7ミリぐらい。 それぞれ黄緑色から赤紫色に、そして黒く熟して1年近くも枝先に留まる。 |
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