シラー・カンパニュラータ (ゆり科)



4月半ばスノードロップやスノーフレークに似た白い釣鐘型の小花をつけた愛らしい小群落に商大橋付近で出会った。民家や公園などで同じ姿をした淡いピンクやラベンダー色も見かけたことがある。園芸種らしいが野草の素朴さも残している。

名前が分からないまま忘れかけていたが、シラー・カンパニュラータだと教えてくれた人に出会った。ヨーロッパ、アジア、アフリカの主に温帯に約100種が分布する球根植物で、園芸種として渡来したそうだが、玉川上水堤にも自生しているツルボは同じシラー仲間とのこと。

商大橋付近の草丈は20センチ前後。細い線形の葉の間から花茎を伸ばして先端に釣鐘型の小花を4〜6個つけていた。シラー仲間では最もポピュラーな品種でカンパニュラータはキキョウに似たという意味だそうで、花を20〜30個も付けることもあるとか。いたいけな花の径は1.5センチぐらい。

ひ弱そうに見えて耐寒性のある球根植物で、日向を好むが、多少日陰でも生育し繁殖力もなかなかだそうだ。花期は4〜5月。別名はシラー・ヒスパニカ、ツリガネズイセン(釣鐘水仙)。
花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

     50音目次

Copyright (c) 2005-上水事典サイトの会