センダイハギ (まめ科)

どんぐり広場で出会った黄色のマメ科らしき花。図鑑で検索したらセンダイハギ。その名はしばしば耳にしたことがあり、仙台萩、つまり仙台付近に自生する萩の一種だと、この年まで思い込んできた。

ところが、千代萩と書いて歌舞伎や浄瑠璃の演目『伽羅(めいぼく)先代萩』に由来した名称だそうだ。その『伽羅先代萩』は仙台・伊達藩のお家騒動を題材にしているというから、“仙台”と無縁ではないのが我ながら面白いと思った。見るのは初めてだった。

図鑑によると北国の海岸に生える多年草で、マメ科特有の蝶型の黄色の花径は2〜3センチ大のかなり大きな花を、長身の花茎の頂部にかたまって付けているので目立つ。

草丈も1メートル前後になり、通常は枝分かれせず真っ直ぐ空を仰いでいる。東京都薬用植物園では紫色の花をつけるムラサキセンダイハギを見かけたことがある。

秋の七草の萩の仲間は普通は秋に咲くが、このセンダイハギは5〜6月に咲く。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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