サンショウ (みかん科)


上水堤でサンショウ(山椒)特有の香りがするので、辺りを見回したらあるある!ことに芽吹きの頃のサンショウの葉は可愛くて香りも高い。

木の芽と称して椀物や煮物、和え物などにあしらうと一味違ってくる。実山椒も佃煮として珍重されるが、ついぞ見かけたことがなかった花にやっと出会うことができた。新芽が伸びてきた枝の節々に、肉眼では判別できないくらい小さな花を!

サンショウは本州から九州、朝鮮半島に分布するミカン科の落葉低木。鋭い棘があるのも特徴だが、棘のない樹種もあるとか。雌雄異株でこの日見かけた径5ミリ前後の花は図鑑の解説によると雄花らしい。

花弁がなく黄色い雄蕊が5本認められた。雌花の方は実を結んで、若い果実が実山椒として使われるが、秋には赤く熟して裂けると黒い種子が出てくる。葉や果実は血管を拡張し血圧を下げる効果があるそうだ。

サンショウは庭木として植栽されていることが多いが、揚羽蝶の幼虫の大好物とあって、あっという間に丸坊主にされることも。揚羽のために枯死してしまうことも多い。
花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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