サンゴジュ (すいかずら科)

上水堤に接した小公園や緑地の生垣、街路樹で見かけることが多いサンゴジュ。

梅雨明け間近の頃、艶やかな厚手の葉を茂らせたサンゴジュが円錐花序を出して淡いクリーム色の小花をひしめかせていた。樹木全体が花房で覆われるほど花をつけている木も。

花の径は5ミリ前後で花冠は5裂して先端がそっくりかえっていた。秋になるとたわわに熟する実が珊瑚のように真っ赤なことから珊瑚樹の名称に。

耐寒性があり乾燥に強く、長楕円形の葉が分厚いので着火しにくいので近年は、街路樹や防火樹として市街地に植栽されているが、元来は関東以南の温暖な沿岸域の山林に自生している常緑の小高木。

材も水分を多く含み、切り口から泡が出るのでアワブキの別名も。住宅地の火災で延焼を防いだ例も報道されている。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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