サクラソウ (さくらそう科)



桜草たのしげに咲き増えにけり  高田風人子

昨春、小金井橋付近で1〜2本のサクラソウを見かけたが、まだ花を数輪しかつけてなかったので、その内に…と思っているうちに撮影チャンスを逸してしまった。

ところが今春、小川橋下流で数本のサクラソウに出会ってラッキー!…というのも小金井橋は昨年の暮から架け替え工事中で、橋周辺の樹木や下草も少なからず影響を受けている。

橋のアーチ下に一輪草の小群落がどうなるか…気にかかっているところだが、サクラソウも今のところ姿を見せてない。

春先にハート型の5弁の花を数段サークル状につけるサクラソウ。その名の由来のように桜の花に似ている多年草で、日本原産はニホンサクラソウと日本をつけて呼ばれることも。

玉川上水周辺は元々自生地ではないらしいが、各地の野生の群落も減少しているそうだ。

江戸時代から育種が盛んに行われて数百品種の園芸種があるそうで、この小川橋下流のサクラソウも周辺の民家で育てられた園芸種が逃げ延びてきたのだろう。でも、堤の林の下で桜色の花の輪を見ると、思わずニッコリ。盗掘されないで殖えて欲しいと願うばかりだ。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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