オランダミミナグサ (なでしこ科)

ハコベ(コハコベ)の咲いていた陽だまりで、姿形はよく似ているが葉が白っぽく全体に繊毛が目立つこの花も咲いていた。

コハコベのつもりで撮影したが、詳細に観察して図鑑で調べた結果、オランダミミナグサだと分かった。よくハコベと間違えて摘み草されるらしい。

市街地の路傍に普通に見られる越年草でヨーロッパ原産、草丈はコハコベより少し大きく20センチ程度。

和名の阿蘭陀耳菜草は渡来した江戸時代に国交のあったのはオランダだけで、在来種に葉の形がネズミの耳に似ているミミナグサ(耳菜草)があり,それと似ていることが名前の由来のようだ。

繁殖力が勝り在来種の方は各地で減少してしまったようだ。

茎の先端部に10個前後の花序をつけ3〜5月に、切れ込みのある小さい5弁花を咲かせる。花冠は5ミリ前後で目立たないが、 陽が射してくると目覚めたように開き、翳ると閉じるのもハコベに似ており、互いに仲良く同棲している。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月
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