オオボウシバナ (つゆくさ科)

色も形もツユクサの花に似ているが、その4〜5倍はあろうか。鮮やかなブルーの花弁の縁は襞の細かいフリルが施されたお洒落なオオボウシバナ。

梅雨時のしっとりと濡れた葉の間で一段と冴えて見える。上2枚の花弁が帽子のように覆いかぶさっている姿からその名前がつけられたらしい。

中国原産の多年草でツユクサの変種だが、花弁に含まれるアントシアン色素は京友禅の下絵を描くのに用いられる青花紙の原料として古くから栽培されてきた。別名はアオバナで、その色素で描いた下絵は下洗いすると完全に色落ちするので、仕上がった染め物に残らないそうだ。

花が大きいので観賞用にも栽培されている。

ツユクサと同様に二枚貝のようなに折りたたまれた苞葉の中に蕾ができ、2種類の花柄につく。直立する花柄と横に寝た花柄で、直立した花柄には花がつかないことが多い。

横に寝た花柄には2〜3個のつぼみがつき、数日おきに1個ずつ花が咲く。一日花であるが夏の間、次々に開花してしている。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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