オオバベニガシワ (とうだいぐさ科) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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上水堤の桜も葉桜になり始めた頃、陣屋橋のたもとを真っ赤に染めている植物に出会った。ツツジと競うように赤く燃えていたのは花ではなく、オオバベニガシワの新芽と若葉であった。 庭木でも時折見かけるが、棒立ちになった2メートル前後の細い幹枝の先端につけた鮮紅色の若葉が、水面にも影を映して華やいでいた。この一角だけで40〜50本はあろうか。 葉の形がアカメガシワに似て、新葉の紅色が目立ち大型なことから大葉紅槲の名称がつけられたとのこと。中国原産の落葉低木で、葉は次第に緑色に変化を。 フェンスに遮られて接近できなかったが、細い幹の節々に深紅の粒状の小さな塊がしがみついていた。目をこらして見ると花らしい。図鑑によるとオオバベニガシワは雌雄同株で、その塊は雄花で黄色の雄蕊も確認できたが、接写することは難しかった。 植物は雄花の方が華やかで目立ち、雌花は地味で隠れていることが多い。何故、この一角だけにオオバベニガシワが群生しているのだろうか…興味は尽きない。 |
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