オオバコ (おおばこ科)

軽症の気管支喘息や、喘息様気管支炎等の薬として効果があるとされ、古くから煎薬として知られる野草である。 

それ故か、平行脈の明瞭な巾広い葉と、5月項先端に白い小さな花を多数穂状につけるこの野草の姿は、身近に感じて親しみ深い。、

花は穂の下の方から順に咲き上がり、咲いている穂をよく見ると、雌しべが熟したあと雄しべが出て細かい1ツ1ツの花の白さがすがすがしい。

やがてカプセル状になる果実の中に、黒い種子がつまっている。この種子が慢性便秘に郊くと言う。

上水べりの小道、時として自転車のタイヤ跡の残る道辺に、力強く生き抜いている。

中国では、車前草と言われるそうで、車の通る道に多いことによるとか。

“大葉子”と書き、巾の広い葉にちなんだ名と言われている。成長した花茎を抜き取って二つに折り、花茎どうしをからめて両方から引張って、その強さを競ったオオバコ相撲が思い出される。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月
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