オニタビラコ (きく科)

落葉を分けて夕ンポポと同じ様なロゼット型の葉を地面に広げ、その中央から高さ30〜50センチの淡褐色の太い茎を伸ばし、頂上に径1センチ程の黄色の頭花を教個から十数個かたまってつける。その姿は花簪のように愛らしく、キク科の中でも頭花は小さいのに名前はオニタビラコと鬼がついている。

オニタビラコの茎や葉には密毛があり、茎を切り取ると中は中空で切口から濃黄色の汁を出す。

春の上水土手の日だまりで芽を出し、何本もの茎を伸ばして咲く黄色の花は、低樹木の淡緑色の若芽と調和がとれ、夏まで咲いている花もある。

種子には冠毛があり、風に乗って飛び子孫を殖やすので市街地の路傍にも繁殖している。


和名は鬼田平子と書き、田平子は田んぼにひっつくように生えることから名づけられたそうだ。鬼がつくのは除草するのに手を焼いたのだろう。日本全国といわず、世界中至る所で見られる繁殖力旺盛な野草である。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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