オニノヤガラ (らん科)



約10年ぶりに姿を見せたオニノヤガラ
2007年5月31日

おとぼけ、神秘、とまどい・・・この野草から受ける印象は複雑で何かを問いかけているような、親しみも湧いてくるから不思議である。

ススキの根に寄生するというナンバンギセルも、同じような感じを与える野草だが、玉川上水では接することはできないようだ。

オニノヤガラは、ナラタケと共存しているとものの本に解説されているが、玉川上水の環境が、この野草を未だ育てられる環境であることがうれしい。

黄褐色の茎が60p前後に直立して伸びているが、茎には一枚の葉もついていないノッペラボーで、野草であるとは感じられない。鬼の矢幹の名前そのものの姿でもある。

直立した茎の先端に、長さ1p位のつぼ状をした花が穂状に20個から30個付いている。

茎が伸び、花が咲き、その間2週間程の間であろうか、オニノヤガラは枯茎に変わってしまう。生存が確認できた場所は2ヵ所、しかし、その姿を毎年見ることはできず、何年に1度姿を表わすか、どのようなりズムによるものか追跡してみたい。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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