オオケタデ (たで科) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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夏も終わりに近づき朝夕はしのぎやすくなった頃、小金井橋下流右岸で身を乗り出すようにしてオオケタデ(大毛蓼)が長さ15〜16センチもあろうかという見事な花穂を垂らしていた。 鮮紅色の濃淡の小さな花をぎっしり埋め込んだ簪のようで、まざまざと見てそのあでやかさに驚いた。花には花弁がなく5つに炸裂した萼が花に見えている。 オオケタデはアジア原産の一年草で、草丈は2メートル近くにもなり、茎や葉に産毛が多いので大毛蓼の和名が付けられたそうだ。 元々は薬草としてポルトガルを経て持ち込まれたものが、温暖な地方で野生化した。農家の一隅や畑のへりなどによく植えられているのは、マムシの毒消しのためと言われるが、効果のほどは定かではない。腫れものや虫射されの民間薬としては利用されたようである。 花穂が垂れ下がるものをオオベニタデ、色が淡く垂れ下がらないものをオオケタデと区別する考え方もある。 |
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