オヒシバ (いね科) 

メヒシバと並んで日本全国の畑や路傍で夏から秋にかけて繁茂し、農地では厄介もののオヒシバ。

世界の熱帯から暖帯に分布する一年生草で、ケニアやオーストラリアのツアーでも路傍でよく見かけ、地球の反対側で言葉は通じなくても日本と共通した道々の草に親近感を持った。

メヒシバに比べて葉も花穂も太めで強健なイメージから、和名は雄日芝。日芝は強い日差しの下でも盛んに茂ることによる。チカラグサの別名もあるように引き抜くのは力仕事だ。

茎は平たく30〜80センチで直立または斜めに伸び、花序は夏から秋にかけて茎の先端に扇の軸を広げたように3〜6本つき、それぞれに小穂が斜めにぎっしり行列している。

花穂が四方六方に広がって風になびき、接写しにくく泣かせられた。たかがオヒシバ、されどオヒシバで手こずる相手であった。

メヒシバ同様に抜かれても踏まれても、どっこい生きている。その力強さには感心してしまう。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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