オオアマナ (ゆり科)


小松橋上流右岸の足元で木漏れ陽を受けながら、純白の清楚な花がスカッと爽やかに咲いていた。葉はアマナの葉に似て細長く、草丈15〜20センチに比して6弁の花は大きく、直径3センチ前後。

もしかしてこれがオオアマナ?図鑑で調べたところ、ずばりオオアマナに間違いようだ。

オオアマナは地中海沿岸地方原産で明治末期から大正初期に渡来した帰化植物で、花が在来種のアマナに似て大きいことから、その名がついたと言われている。

当初は観賞用であったのが、逸出して野生化した一種で、別名オーニソガラム、ベツレヘムの星と図鑑には書かれているが、俗にオーニソガラム又はベツレヘムの星と呼ばれているのは同じ属の園芸品種であることが多い。

オーニソガラムは属名Ornithogalumをカタカナ読みしたもので、園芸種の方は円錐形の花序に多数の小花が下方から咲き上がって房咲きとなり、キリストの誕生を知らせたベツレヘムの星のイメージだが、このオオアマナは茎先で数本に枝分かれして、その先に透き通るように白い花をつけて上水堤にも増えてきた。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月
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