ホウチャクソウ (ゆり科) | |||||||||||||||||||||||||||||
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崖みよや狐の提灯咲きにけり 水原 秋桜子 |
玉川上水に沿って残る桜の老木の枝葉の下で、長さ3センチ程の俯いて咲く筒状の花が小雨にぬれ、散りめ始めた桜の花びらをしきりに受けていた。
立停まって見ると高さ30センチ前後の茎の上部で左右にいくつか分枝したその先端に、風鈴を思わせる白い筒状の花がひっそりと咲いていた。その名はホウチャクソウ。 以前は群落をなしていたホウチャクソウの株も、年々減少しており、出会うのが難しくなってきたと思っていたら、ここ1〜2年株数が持ち直してきて嬉しい。 ホウチャクとは宝鐸と書く。お寺の軒につるしてある筒状の長い風鈴の大型のものをいい、この花の形が似ているところから名がついたと言われる。 白い筒状の花の花弁はあまり開かないが、緑のポカシになっている先端はふっくらとした筒状となっており、羽二重の裾ぼかしの着物を思わせる。優雅で美しい。 |
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