ニワゼキショウ (あやめ科)

かつて学んだ学校や住んでいた団地の芝生に群生していたニワゼキショウに数十年ぶりに上水堤で出会った。

草丈10〜20センチ、花の径は1.5センチぐらい。小さいけれどもパッチリ見開いた花は中心部が黄色で、6枚の花被片の基部から外側に向けて赤紫色がグラデーションになり、その繊細な色調と精巧さに見とれてしまう。赤紫と黄色縞模様に見えるカプセル状の花柱もユニークだ。

白に近い花やブルーがかった花もあるそうだが、このニワゼキショウは北アメリカ原産で、明治中期に観賞用として導入された多年草で、日本全土で野生化。草地や路傍に生育している。

名前の由来はサトイモ科に属するセキショウ(石菖)の葉と似ており、庭などによく見られるからだという。

花は一日でしぼんでしまうが、平たい花茎の先に次々と開花するので、5〜6月にかけて群生が見られる。花の後には艶のある直系3〜5ミリの可愛い紫褐色の実(刮ハ)ができ、熟するとポンと紙玉鉄砲のように種子を弾けて飛ばす。その習性が各地に分布した“秘密兵器”かも。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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