ニワトコ (すいかずら科) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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桜橋下流で春先、淡いクリーム色のニワトコらしい花に出会ったのを秋半ばになって思い出した。 何の物語だか忘れてしまったが、海外短編集でニワトコelder treeの芽吹きが春の訪れを告げる一節を学生時代に読んで以来、その花と赤い実に憧れていた。 和名では接骨木と書いてニワトコ。枝や幹を煎じて水飴状にしたものを骨折などの湿布薬として用いたのが名前の由来だとか。スイカズラ科の落葉低木で、花期の頃の瑞々しい黄緑色の葉は上水堤の木立の中でも目を引いていた。 3〜4対の対生した小葉は細長く5〜20センチはあろうか。日本では本州から南西諸島に分布しているが、ヨーロッパでは実を薬用や食用に多用し、現在でもニワトコのワインを作るそうだ。 淡いクリーム色の小花がモコモコと円錐形に群れ咲いた後、直径3〜5ミリの果実の房は5月末頃から赤く塾するそうだが、残念ながら見逃してしまった。来春の宿題にしておこう。 |
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